Z900RSを探していたはずが、気づけば目に止まった“Z750FX”。
しかしその価格に、思わず二度見した方も多いはず。
最安でも250万円、高ければ1,200万円超
なぜここまで高騰しているのか。
冷静に見れば40年以上前の空冷4気筒、スペックだけで言えば今のリッターバイクに及ぶわけでもない。
にもかかわらず、Z750FXが“カワサキ旧車の頂点”として扱われる理由があります。
記事のポイント
そんなあなたに、Z750FXというバイクの“本当の価値”をお届けします。
【なぜ?】Z750FXが高いのは生産台数と海外マネーのせい?
ポイント
生産台数850台かつ逆輸入が問題?
Z750FXの価格高騰を牽引しているのは、主に「1型(D3)」の超低生産台数と、それを狙う海外マネーの存在です。
理由
このように、海外で一度取引された個体が、日本に再び戻る構図が価格を吊り上げる一因となっています。
1,2,3型で希少性が違う
型式ごとの仕様と希少性を以下に整理します。
型式 | 年式 | 出力 | 新車当時価格 | 推定生産台数 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
1型(D3) | ’79 | 70 PS | 46.9万円 | 850台 | Z2系最終進化形・黒タンク金ライン |
2型(E1) | ’80 | 67 PS | 49.5万円 | 5,400台 | フレーム新設計・シルバー外装 |
3型(E2) | ’81 | 67 PS | 50.8万円 | 4,800台 | 2型マイチェン・足回り強化 |
結論:プレミア度は「1型 > 3型 > 2型」。
特に1型はZ2系最終進化系として、国内外での需要が突出しています。
参考:z2memorial.blogspot.com / Yahoo!知恵袋
なぜ“旧車四天王”CB750Fourより高騰した?
Z750FXが、かつての王者CB750Four(通称ヨンフォア)より高騰した理由には、以下のような背景があります。
5つの理由
Z750FXを将来的なリセールや資産価値として見るなら、最も評価されているのは初期型(1型/D3)です。
専門店でも問い合わせの65%が1型希望という証言もあり、今後も高騰が続く可能性は極めて高い状況です。
なぜZ750FXはこんなに高い?買うなら何型?
ポイント
リセール目的で買うなら1型がおすすめ
Z750FXを将来的なリセールや資産価値として見るなら、最も評価されているのは初期型(1型/D3)です。
指数 | 1型 | 2型 | 3型 |
---|---|---|---|
希少性 | ★★★★★ | ★★ | ★★ |
海外需要 | ★★★★★ | ★★★ | ★★ |
価格上昇余地 | ★★(高値圏) | ★★★★ | ★★★★ |
維持コスト | ★★(純正部品少) | ★★★ | ★★★ |
必要なモノ
結論:資産として持つなら1型、将来性狙いなら2型・3型が有力です。
2025年最新の相場
実際の市場価格を把握しておくことで、割高な個体を避けやすくなります。2025年時点での相場は以下のとおりです。
型式 | 最安 | 平均 | 最高 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1型 | 498万円 | 735万円 | 1,200万円 | 国内登録・実働 |
2型 | 345万円 | 418万円 | 580万円 | 1型仕様は+40〜70万円 |
3型 | 310万円 | 375万円 | 520万円 | カスタム多数で価格ブレ大 |
2型・3型は比較的手頃に見えるものの、コンディションやカスタム状況で大きく価格が変動します。
1型は別格の価格帯で、すでに“旧車四天王”の一角を超えた高額帯です。
現行 Z900RS/Z650RS と総コスト比較
旧車のZ750FXと現行車種を“5年間所有する”という前提で、トータルコストを比較してみましょう。
車種 | 購入+登録 | 年維持費※ | 5年後残価 |
---|---|---|---|
Z750FX 2型 400万円 | 25万円 | 480万円? | −55万円(値上がり想定) |
Z900RS 新車 155万円 | 25万円 | 112万円 | +68万円 |
※税・保険・消耗品平均:25万円/5年
ポイント
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買う前の5ステップチェックリスト
Z750FXを買う前に、最低限以下のチェックは必須です。
チェックリスト
Z750FXは「高額だからこそ、選定ミスが命取り」になるバイクです。
確実に価値を保てる個体を選びましょう。
まとめ|なぜZ750FXは高いのか
Z750FXがここまで高騰している理由は、一言で言えば「1型の希少性とグローバルな需要」に尽きます。
その価値は旧車市場でも別格とされ、次のような要因が価格を押し上げています。
まとめ
タイプ別おすすめ
目的 | おすすめ型式 | 理由 |
---|---|---|
リセール・資産価値重視 | 1型(D3) | 高値安定・海外評価も突出 |
将来の価格上昇を狙う投資型 | 2型 / 3型 | 400万円台から狙え、今後の伸びしろあり |
実用・所有満足をバランス良く求める | 2型 | 比較的維持しやすくコストも控えめ |
購入前のチェックリスト
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フレーム・エンジン番号の一致確認
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型式刻印と車検証の整合
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海外履歴(逆車)や修復歴の有無
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純正部品の欠品と補修コストの確認
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作業履歴を示す写真・書類の有無
Z750FXは、バイクというより「クラシック投資資産」。
現代のバイクとは異なる価値観と視点が求められます。
読み終えた今、Z750FXの“異常な価格”にも納得できたのではないでしょうか?
購入は、知識武装してからが本番です。