Z900RSは、街中でよく見かけるほど人気が高いバイクですが、「他のライダーと被るのが嫌だ」と感じている人も少なくありません。
せっかくバイクを買うなら、「珍しい」「かっこいい」と注目される存在でありたいと思うものです。
基本的にはみなさんバイクは1台しか所持しないので、周りから「ああ、Z900RSね」と思われたくなはず!
購入を検討する際に、Z900RSがどれくらい売れているのか、どんな層に人気があるのかを知っておくことは重要です。
この記事内容
また、「被りたくないけどZ900RSのデザインは好き」という人向けに、カスタマイズで個性を出す方法や、Z900RSの代わりに検討したいネオクラシックバイクもピックアップしました!
あなたにとってベストな選択肢を見つけるヒントになれば幸いです。
Z900RSのライダーが多すぎる?実際のデータや声を紹介
出典:Z900RS公式サイト
- 販売台数や流行は?
- 実際街中で見かけるのか
- 人気な理由
- Z900RSに飽きる人も多い?
- 売った人の実体験
- 購入者の層は?
販売台数や流行は?
Z900RSは2024年上半期の小型二輪(400cc超)販売台数ランキングで7年連続1位を獲得。
販売台数は3,292台で、2位のハーレーダビッドソン・ローライダーS/ST(1,457台)の2倍以上の圧倒的な人気を誇っています。
・【2024年上半期 小型二輪(400cc超)販売台数ランキング】
順位 | モデル名 | 販売台数 |
1位 | カワサキ・Z900RS/カフェ/SE | 3,292台 |
2位 | ハーレーダビッドソン・ローライダーS/ST | 1,457台 |
3位 | ホンダ・レブル1100/T/DCT | 1,127台 |
4位 | ホンダ・CBR600RR | 1,083台 |
5位 | スズキ・GSX-8S/8R | 976台 |
参考:Yahooニュース
このモデルがこれほどまでに売れている理由のひとつは、1970年代のカワサキZ1を彷彿とさせるネオクラシックなデザインです。
ティアドロップ型の燃料タンクや丸目のヘッドライトなど、ビンテージバイクの雰囲気を持ちながら、水冷並列4気筒エンジンやトラクションコントロールなど最新技術を搭載し、快適な走行性能を実現しています。
また、スタンダード、カウル付きのカフェ、オーリンズ製サスペンションを備えたSEといった異なる仕様がラインアップされており、ライダーの好みに合わせた選択肢がある点も人気を支える要因です。
価格帯は148万5000円~170万5000円と決して安価ではありませんが、高いデザイン性と走行性能が評価され、多くのライダーに支持されています。
実際街中で見かけるのか
Z900RSは街中でどの程度見かけるのか、実際のライダーの声をもとに検証します。
「対向車線を走ってきたバイクがZ900RSかと思ったらゼファーだった」という声もありますが、1日乗っていれば最低でも1台は見かけるという意見が多いです。
特に、ツーリングスポットやバイクイベントではZ900RSオーナーの割合が高い傾向があります。
ただ、都心部や交通量の多い地域では、スポーツタイプやスクーターの比率が高く、Z900RSの存在感はやや薄れます。
しかし、郊外のワインディングロードや高速道路のパーキングエリアでは、Z900RSを所有するライダーが集まることが多く、「どこに行っても必ず同じバイクを見る」と感じる人もいます。
このように、Z900RSは「見かけることが多い」と言われる一方で、走行するエリアや時間帯によって印象が変わることもあります。
人気な理由
Z900RSが人気を集める理由のひとつは、そのレトロなデザインです。
特に1970年代のカワサキZ1を彷彿とさせるスタイルが、多くのファンを魅了しています。
また、現代の技術を採用した乗りやすさも評価されており、初心者からベテランライダーまで幅広い層に支持されています。
水冷4気筒エンジンはスムーズな加速性能を持ち、長距離ツーリングでも快適に走れる点が特徴。
カスタムパーツの豊富さも人気の理由のひとつでしょう。
Z900RS専用の
- マフラー
- シート
- カウル
- ハンドル
など、多くのパーツが市場に出回っており、ライダーごとに個性的なバイクへ仕上げることができます。
Z900RSに飽きる人も多い?
「火の玉カラーに一目ぼれして購入したが、まだまだ飽きずに乗り続けている」というオーナーの声がある一方で、「1年乗ったら飽きてしまった」という意見もあります。
Z900RSはレトロなデザインと現代の走行性能を両立したモデルですが、乗り味に大きな刺激がないため、スリルを求めるライダーには物足りないと感じる場合もあるようです。
口コミ 特に、スーパースポーツやハイパワーな大型バイクから乗り換えた人の中には、「思ったより大人しい」「もう少しアグレッシブな走りを期待していた」と感じるケースがあります。
また、カワサキのこだわりが詰まったハンドルやステップ位置に最初は違和感を覚える人もいるようです。
売った人の実体験
Z900RSを手放した人の中には、「50th記念モデルを1年ちょっとで売却した」という声があります。
その理由として、「眺めるだけなら最高にカッコいいが、乗っていて物足りなかった」という点が挙げられています。
また、所有していると話しかけられる機会が多いことを気にする人もいるようです。
例えば、「信号待ちで話しかけられるのが煩わしかった」「ツーリング先でずっと後をつけられた」といった経験が、売却の決め手になったというケースもあります。
また、家族の事情でバイクを手放す人や、「よりパワフルなモデルに乗り換えたい」と考えて売却する人もいます。Z900RSの人気が高いため、中古市場では比較的高値で取引されやすいのも特徴です。
参考:価格.com
購入者の層は?
Z900RSは中高年層のライダーに人気が高い傾向があります。
特に40代から50代のライダーが多く、Z1をリアルタイムで知る世代が懐かしさを感じて購入するケースが多いです。
また、ネオクラシックスタイルのデザインに惹かれた30代のライダーも増えています。
Z900RSは多すぎ?後悔する理由や購入時のポイント
Z900RSは人気のあるバイクですが、購入を検討する際に、後悔しないためのポイントを押さえておくことが重要です。
ポイント
不人気色は何色?
Z900RSにはさまざまなカラーバリエーションがありますが、中にはあまり人気がないカラーも存在します。
・【Z900RSの主なカラーラインアップ】
カラー | 特徴 | 人気度 |
火の玉(キャンディトーンブラウン) | Z1を彷彿とさせる王道カラー | ★★★★★ |
メタリックディアブロブラック | シンプルで落ち着いた印象 | ★★★★☆ |
ライムグリーン(カフェ) | カワサキらしいスポーティな色合い | ★★★★☆ |
メタリックディアブロブラック×ゴールド | 高級感のあるカラーリング | ★★★☆☆ |
メタリックファントムシルバー | 渋めの印象、希少性あり | ★★★☆☆ |
不人気と言われがちな色はメタリックファントムシルバーやブラック×ゴールド系です。
これは、火の玉カラーやライムグリーンのようにZ900RSのアイコン的なカラーではないため、インパクトに欠ける点が影響していると考えられます。
ただし、不人気色=ダメな色ではありません。希少性があるカラーのほうが中古市場での価値が高まる可能性もあります。
購入時は、自分の好みとリセールバリューのバランスを考えて選びましょう。
以下の記事でより詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
Z900RSの不人気色を選ぶと大変!?カフェの人気や歴代カラーを一挙紹介します
資産価値はあるの?
Z900RSはリセールバリューの高いバイクとして知られています。
特に、限定モデルや火の玉カラーは中古市場での評価が高く、購入時の価格に近い金額で売却できるケースもあるほどです。
モデル | 平均買取価格(2024年時点) |
Z900RS(火の玉カラー) | 約120万円 |
Z900RS(カフェ) | 約110万円 |
Z900RS SE(オーリンズ装備) | 約130万円 |
標準モデル(黒系カラー) | 約100万円 |
参考:バイクパッション
Z900RSが高値で取引される理由は、ネオクラシックブームの影響や新車の人気が継続していることが挙げられます。
また、「Z1の再来」とも言われるほどのデザイン性の高さが、多くのライダーに支持されていることも大きな要因です。
壊れやすいって本当?
Z900RSは基本的に信頼性の高いバイクですが、一部のオーナーからは「特定の部品が劣化しやすい」との声もあります。
特に指摘されるのがレギュレーターの不具合で、電圧異常が原因でバッテリーが上がるケースが報告されています。
長時間の走行や高負荷が続くと影響が出やすいため、定期的な点検が必要です。
また、エンジンのメカノイズが気になるという意見もあります。並列4気筒エンジンの特性上、走行距離が増えると音が大きく感じられることがありますが、オイル管理を適切に行えば大きな問題にはなりません。
さらに、純正チェーンの伸びやすさも指摘されることがあり、1万km前後で交換を検討するのが一般的です。
このように、Z900RSが特別壊れやすいわけではありませんが、長く快適に乗るためにはこまめなメンテナンスが欠かせません。
壊れやすさについては、こちらの記事でより詳しく解説しています。
Z900RSが壊れやすいという噂は本当?実際の口コミを調査してみました!
Z900RSが多すぎる時の対処方法
Z900RSは人気の高いバイクですが、その分街中で同じモデルを見かける機会が多く、個性を出しにくいと感じる人もいるかもしれません。
しかし、カスタマイズを施すことで、オリジナルの1台を作り上げることができるでしょう。
また、Z900RSを迷う人におすすめしたい他のバイクもご紹介します。
カスタマイズしてオリジナルバイクへ
Z900RSのカスタマイズには、外装・性能・快適性の3つの方向性があります。
・ 外装カスタム
- 塗装やステッカーでオリジナルカラーに変更
- カフェレーサースタイルのビキニカウル装着
- メッキパーツやカーボンパーツで質感を向上
・ 性能カスタム
- マフラー交換で音質と排気効率を向上
- サスペンションの交換で走行性能をアップ
- ブレーキキャリパー変更で制動力を強化
・ 快適性カスタム
- シート交換で長距離ツーリングを快適に
- グリップヒーターやETC装備で利便性アップ
- ナビやスマホホルダーでツーリングを快適に
カスタマイズの幅が広いため、自分だけのスタイルを作ることができます。
カスタマイズにかかる費用
Z900RSのカスタマイズには、比較的手軽にできるものから高額なものまで幅広い選択肢があります。
特にマフラーや外装の変更は人気があり、費用もピンキリです。
【Z900RSの主なカスタム費用目安】
カスタム箇所 | 費用目安 | カスタムの目的 |
マフラー交換 | 5万〜20万円 | 音質・排気効率向上、見た目の変化 |
シート交換 | 2万〜6万円 | 乗り心地向上、ツーリング時の快適性アップ |
サスペンション変更 | 10万〜30万円 | 走行安定性向上、乗り味の調整 |
カウル追加・変更 | 3万〜10万円 | スポーティな見た目、風防効果 |
ハンドル交換 | 1万〜5万円 | 乗車姿勢の調整、操作性向上 |
LEDヘッドライト・ウインカー | 1万〜3万円 | 視認性向上、モダンなデザインに変更 |
塗装・ラッピング | 5万〜15万円 | 個性的なデザイン、オリジナルカラー化 |
カーボンパーツ装着 | 3万〜10万円 | 軽量化、質感向上 |
マフラー交換や外装の変更は見た目の個性を出すのに効果的で、サスペンションやシートの変更は走行性能や快適性を向上させます。
フルカスタムを施す場合、トータルで50万円以上かかることもあるため、予算を考えながら進めるのがポイントです。
他のおすすめバイクを紹介
Z900RSの人気が高く、「他のライダーと被るのが気になる」と感じる場合は、別のネオクラシックバイクを選ぶのも一つの方法です。
下記3つのバイクは魅力的な選択肢となるでしょう。
・ホンダ CB1100
全長 | 2,200mm |
全幅 | 830mm |
シート高 | 780mm |
車両重量 | 252kg |
燃料タンク容量 | 16.8L |
燃費 | 約25km/L |
価格 | 約130万円 |
・ヤマハ XSR900
全長 | 2,075mm |
全幅 | 815mm |
シート高 | 830mm |
車両重量 | 195kg |
燃料タンク容量 | 14L |
燃費 | 約20km/L |
価格 | 約110万円 |
・トライアンフ ボンネビルT120
全長 | 2,170mm |
全幅 | 785mm |
シート高 | 790mm |
車両重量 | 236kg |
燃料タンク容量 | 14.5L |
燃費 | 約23km/L |
価格 | 約165万円 |
まとめ|Z900RSが多すぎる問題
Z900RSは、2024年上半期の小型二輪(400cc超)販売台数ランキングで7年連続1位を獲得するほどの圧倒的な人気を誇ります。
その理由は以下の3点にあります。
- Z1を彷彿とさせるネオクラシックデザイン
- 最新技術を搭載し、快適な走行性能を実現
- 豊富なカスタムパーツで個性を出せる
一方で、その人気の高さが「街中でよく見かける」「他のライダーと被るのが気になる」という不満にもつながっています。
被りたくない人はカスタムするか、他の人気車種の購入が良いでしょう。
Z900RSの購入を検討している人は以下のバイクもおすすめです。
- ホンダ CB1100
- ヤマハXRS900
- トライアンフボンネビT120
Z900RSは、人気があるからこそ賛否が分かれるバイクですが、多くのライダーを惹きつける魅力も持ち合わせています。
「他のライダーと被るのが気になる」なら、カスタマイズや別モデルの検討もアリ。自分に合ったバイク選びをすることで、より満足度の高いライディングライフを楽しめるでしょう。
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